リズム・演奏
全般的に鋭いスタカートを多用する。2/4拍子ないし4/8拍子で、後年4/4拍子でも書かれる。以下4/4拍子で説明する。
第一拍のアウフタクトに深い「溜め」をおく。
アバネラ (Habanera) のリズムも用いられる。
第一拍、第三拍に強烈なスタッカートをおく。これを徹底するとオスヴァルド・プグリエーセの『ラ・ジュンバ』(La Yumba)になる。
これらを滑らかにスピードアップすると、アストル・ピアソラの3, 3, 2のリズムに違和感なく到達する。
このように強靱なリズム体の上に、ロマンティックな、時としてメランコリックな主旋律が泣くのがタンゴの魅力である。
バンドネオンが用いられる事が特徴である。また、非常に鋭いスタカートでリズムを刻むにも関わらず打楽器を欠く。
キンテート(バイオリン、バンドネオン、ピアノ、コントラバス、ギター各1)「五重奏団」の意。
オルケスタティピカ(ヴァイオリン(3人以上)、バンドネオン(3人以上)、ピアノ、コントラバス)「標準編成の楽団」の意。
バンドネオンなしの演奏もある。ギターの伴奏と歌によるタンゴも、カルロス・ガルデルらが録音を残し高く評価されている。
アストル・ピアソラの作品のように、クラシック音楽の演奏家により、クラシック音楽のスタイルで演奏されるものもある。特に、1970年頃から、アコースティクギターなどが使われこともよくある。かつ、「タンゴのイメージに合っていない」という苦情が寄せられることもしばしばであるが、いろいろな解釈の演奏が行われ聴衆から広く支持を受けている。